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⑰出番前

 平成13年10月6日。4回目の「素人名人会」の本選、テレビ収録の日がやってきました。最初、面白半分に出場した「名人会」が、いつの間にか名人賞を獲る事が目標になり、プレッシャーに変わってきていました。南海電車に揺られながら、会場のNGKまでずっと、ネタを繰り続けました。楽屋で、芸人でもない素人の自分がここに居る事が不思議で、嬉しいような怖いような感覚をまたもや味わっていました。リハーサルに向かうと、ゲスト歌手の城之内早苗の音合わせが行われているようでした。スラリと背の高い美人歌手で、「いい歌だ」と聞きほれていました。3回歌って城之内嬢は控え室に消えていきました。いよいよ出演者のリハーサル。落語はいつも最後なので、ゆっくり構えていました。慣れとは恐ろしいもので、今までとは違って回りの状況がよく見えるような気がするのです。他の出演者はそわそわしているように見えます。リハーサル後、控え室の戻り本番を待ちました。間もなく「本番です。舞台へお越し下さい」との知らせ。暗い通路を抜け、緞帳が下りている舞台へ。袖のスチールイスに腰掛け、待っていますと、ほどなく西川きよし師匠が現れ「西川です。今日はよろしくお願いします」と出演者全員に深々と頭を下げました。

 

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2010年06月19日 21:50に投稿されたエントリーのページです。

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