素人名人会に落語で2回目の出場を果たしましたが、またもや結果は「名人賞」に届かず「審査員賞」に終わりました。もう少しで名人賞なのに、何かが足りない。審査員の文枝師匠の批評も素人の悲しさか、理解できませんでした。誰か教えてくれる人はいないだろうか?と日々悶々と考えておりました。ある日、夕刊を見ていると、カルチャーセンターの広告記事があり、その中に「落語教室」なるものを見つけました。場所は大阪梅田。練習日は月2回。時刻は土曜日の午後6時。「これなら行ける」と思いました。そして、講師が桂 福団冶師匠。この師匠の名は落語ファンの私はよく知っていました。三代目、桂 春団冶師匠の一番弟子で、若き日、藤本義一の直木賞受賞作「鬼の唄」の映画で、主演をした事や、若手の期待の星として、角座で、桂 枝雀らと同時に襲名披露をした事、上方落語界では人情噺の第一人者である事などです。こんな大師匠が落語を教えてくれるというのです。まるで夢のような話で、渡りに舟とばかり、すぐに電話で申し込みました。落語の基本を教えてもらえば名人賞もとれるに違いないと考えたのです。それと同時にプロの落語家の噺を直に聞くことができるという何かワクワクする気持もありました。さぞ、活気のある教室で、「すぐに落語が上手くなるだろう」という期待に胸をふくらませて、初めての稽古に臨みました。