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⑤初めて覚えた落語

 高校生になって、中学生時代、あれほど夢中になっていた柔道も半年ほどで、やめてしまいました。かと言って、勉強にも身が入らず、唯一の楽しみが「落語」を聞くことでした。この頃はラジオでも落語の番組がよくありました。それを録音したり、レコードを買って繰り返し聞いていました。何回も聞いていると知らず知らずの内に覚えてしまい、クラスの友人2~3人の前でやっては受けて悦に入っていました。自己満足の世界です。その初めて覚えた落語が桂三枝の「七度狐」という噺です。上方落語では入門者、つまり前座が覚えさせられるネタだそうです。その時はそんな事は知らず、ストーリーが面白そうだということと三枝師匠の口調が自分に合っているように感じて覚えてしまったのです。この他に「善哉公社」 「池田の牛ほめ」も暗唱しておりました。二つ下の弟も落語が好きで、私の買ってきたレコードや、ラジオの落語番組を良く聞いていました。特に桂米朝がお気に入りで、ある時2枚組のLPレコード「桂米朝・上方落語大全集」を買って来た時はびっくりしました。全集は揃える事はできませんでしたが我が家には5集、つまり10枚のLPレコードが残っています。弟は演じることはせず、落語に関する書物や沢山のネタが載っている歴史的な文献などを読むのが好きで、私とは少し落語の楽しみ方が違っていました。今、振り返って見ると、高校時代はエネルギーが有り余っているにもかかわらず、何をして良いのかわからない。けれども何か打ち込むものが欲しい、自分独自のものを何かやりたい、というものが漠然とあったのかもしれません。それが学校の勉強であれば、それにこした事はなかったのですが・・・私の場合、落語を覚え、人に聞いてもらったり、独り言のように呟いている時が唯一、自分だけの世界にひたれる時間だったような気がします。    

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2009年11月10日 00:26に投稿されたエントリーのページです。

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